名古屋で生まれ育った僕は、畑の事も生産者の事も何も知らずに野菜はスーパーで買うのが日常でした。食いしん坊でお祭り好きの僕はある夏、地元の祭りで『キュウリの一本漬け』を仲間と売る事に。どうせなら美味しいキュウリが良い!!と鼻息荒く、無謀にも以前のお祭りで出会った有機野菜を育てているという農家さんからキュウリを分けてもらいました。

 そんな一本漬けは、とびっきり美味しく僕も仲間達もその味にビックリ。当然、お客さんにも伝わって『バカ売れ、完売』。一度買ったお客さんが『お兄ちゃん、どえらい美味しかった。追加で20本ちょうだい!!』なんて人も一晩に二人もいたりして。その時僕は直感的に感じました。『こんなに野菜が美味しいなんて!』って事を僕と同じように知らなかった人が沢山いるんじゃないかと。

僕は決めました!

『この野菜の美味しさを沢山の人に知ってもらいたい!』
そして八百屋という形で、有機野菜をオリジナルの軽トラックに積んで移動販売からyaotomiが始まりました。
あのキュウリの味は今でも忘れる事が出来ず、すぐに思い出す事ができるんです!

野菜の味の良し悪しは、作り手の『土作りに対するコンセプト』が全てを決める!ということが僕の信念。より、天然由来でミネラルバランスを整えた肥料を使って、土の中にいる微生物の生態系が豊かになることを意識しています。さらに、その土に与える水の成分にもこだわると本当に素晴らしく美味しい野菜が育ちます。様々な農家さんから『土と水』の大切さを学んだからこそ、『土と水』を自社でもこだわり、またそのこだわりがyaotomiクオリティの源泉となっています。

なぜ、yaotomiはトマピーを作るのか?それは単純に可愛くて美味しいから。トマピーを初めて食べたとき、あのキュウリ以来の衝撃を受けました。

有機野菜の販売を始めて三年目。色々な畑や農家さんを訪問し、野菜の良し悪しを判断するモノサシみたいなものが出来つつあったころ、とある農家さんから分けてもらった『トマピー』。対して期待もせずに食べてみると、『なんだ!このジューシーさと甘みとおいしさは!形もなんだか可愛いじゃないか!』衝撃的なトマピーとの出会いでした。

それ以来その農家さんの畑に足繁く通い野菜作りを手伝いながら、作り方を学ぶ毎日。そしていつの日か、『yaotomiでもトマピーを作ってみよう!』と、直伝通り栽培すると、ビックリするくらい美味しい!!
これがすっかり自信になり、ついに販売できるまでになりました。